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グラフの方
灰色の歯型の跡は上下の歯がかみ合った圧痕を示します。歯型が表れていないところは上下の歯がまったくかみ合っていない所です。歯に記された赤い印は咬む力(咬合圧)が発揮されている箇所です。そして左右の赤い波形は咬合圧の強さを示しています。大事なことは決してただ「力が強ければよい」というものではないことです。
犬歯(糸切り歯)から始まり、小臼歯でやや増大し、第一第臼歯(六歳臼歯)で最大となり、その後減少するパターンが
理想的とされています。
『一番奥の歯が、一番強いのではない!』
前歯から大臼歯までよく咬み合った痕跡が見られます。 この型の特徴は、咬合圧の最大値が一番奥の第二大臼歯(親知らずは除く)ではなく第一大臼歯にあり、さらに犬歯、小臼歯にも十分な力が発揮されていることです。 つまり全ての歯が過不足なく機能し、咬合圧がある部分に集中することのないたいへん上手な「歯の使い方」です。結果として「良い歯並び」が"生涯"維持できると考えられます。 一見したところ「極端な咬合」と咬み合った痕跡、つまり外観上の咬み合わせは、それほど違いは見当たりませんが、見た目ではわからない「咬む」という機能はまったく異なるものであることがご理解頂けたかと思います。 |
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この型は主に叢生(そうせい/前歯が乱グイ)に多く見られるタイプです。 横の歯(小臼歯部)にも多少咬む力(咬合圧)が認められますが、やはり一番奥の歯に一番強い力がかかっているのが気になります。これは前歯が咬みにくいために大臼歯を主に使ってしまっているためと考えられます。 生物の宿命として、頻繁に使わない部位は機能が低下することが知られています。歯でいうと咬みにくいところはより咬みにくく、歯並びの悪いところはより悪くなる傾向があります。 したがって、年齢が上がるほど奥歯で咬む傾向がより強くなり、それに反比例して前歯の並びはより悪化し、最悪の場合奥歯が咬合圧に耐え切れず失われてしまう恐れがあります。 |
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この症例は開咬(奥歯だけしか咬み合わない)ですが、上顎前突(出っ歯)、下顎前突(受け口)の一部なども含みます。 奥歯に咬む力(咬合力)が集中し、前歯には痕跡すら見当たりません。 この型の人は咬む習慣(咀嚼習慣)が少なく、その上「咀嚼」(左右の歯で交互に咬みすりつぶすこと)ではなく単純な開閉運動だけで食べ物を咬んでいることが多く、そのため 食生活を心掛けても不充分な栄養摂取、 さらに単に歯並びだけでなく健康面にも大きな影響を与えるといえます。 |
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この患者さんは「咬んでも咬んだ気がしない」という主訴により来院されました。 上下の歯の咬み跡(圧痕)が、前歯から奥歯まで十分認められることより、きちんと歯は咬み合っていることがわかります。そのため従来の常識からすれば、咬めないことなど「あり得ない」あるいは「気のせい」と片づけられてしまうことでしょう。 しかし検査の結果、咬む力(咬合力)が僅か一本の歯にしか発揮されていないことがわかりました。これでは「咬んだ気」がしなくても当然でしょう。 なおこの患者さんは当初強い頭痛、肩こり、倦怠感などで悩んでいましたが、咬み癖や咬み合わせ治療により徐々に改善がみられました。 |
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